Steam上でチートエンジン(Cheat Engine)を使うことのリスクとは?知らずに使ってアカウント停止やBANを受ける前に、正しい知識を身につけましょう。
💻 チートエンジンとは?
Cheat Engine(通称:チートエンジン)は、ゲーム中のメモリ値を書き換えることで、体力無限、弾薬無限、お金MAXなどの「改造」を実現するPCツールです。
特にオフラインゲームでの「自己満足プレイ」目的に使われることが多いですが、Steamでは注意が必要です。
⚠️ Steamでチートエンジンを使う危険性
① VAC(Valve Anti-Cheat)によるBAN
Steamでは、不正行為を自動で検出する「VAC(Valve Anti-Cheat)」というシステムが導入されています。
このシステムは、オンラインマルチプレイヤーゲームでのチート行為を監視しており、Cheat Engineを起動したままゲームをプレイすると、自動的に不正行為と判断されてBAN(アカウント停止)される可能性があります。
特に「VAC対応タイトル」では、たった一度の使用でも永久BANになることがあるため、非常にリスクが高い行為です。
② オフラインゲームでも検出される可能性あり
「オフラインだからバレない」と思いがちですが、一部のゲームはオフラインでもバックグラウンドでサーバーと通信していることがあります。
その際、チートの使用がログ(記録)として残ることがあり、後から不正と判断されることもあります。
また、チートによってゲーム内のMOD(改造)や実績システムが正常に動作しなくなり、ゲームがクラッシュしたり、セーブデータが壊れたりするリスクもあります。
③ アカウント全体への影響
VACによってBANされると、単にそのゲームを遊べなくなるだけでは終わりません。以下のようなアカウント全体への悪影響があります:
- 該当ゲームのオンライン対戦が永久にできなくなる
- Steamマーケットやフレンドとのアイテム取引が制限される
- あなたのSteamプロフィールに「BAN履歴」が表示される
つまり、長年使ってきたアカウントの信用が一瞬で失われるということです。
④ セキュリティ・ウイルスのリスク
Cheat Engineは本来オープンソースで安全なソフトですが、配布サイトによってはウイルスやマルウェアが仕込まれている場合もあります。
特に海外の広告だらけの怪しいサイトからダウンロードすると、パソコンがウイルス感染する可能性が高まります。
少しでも怪しいと思ったら、その時点で絶対にダウンロードしないことが重要です。
📜 Steam利用規約との関係
Steamの公式な利用規約では、不正ツールの使用は禁止されています。
たとえオフラインで使ったとしても、「チートツールを使った」という記録が残ることで、規約違反とみなされ、警告やアカウント停止の対象になる可能性があります。
よくある誤解として「自分だけで遊ぶから大丈夫」という考えがありますが、Steamはゲームプレイの挙動やプロセスを広範囲にモニタリングしています。
つまり、ユーザーが思っているよりも、ずっと細かく行動が監視されているということです。
🛑 絶対にチートエンジンを使ってはいけない場面
チートエンジンは、どんな状況でも使っていいわけではありません。特に以下のようなゲームや環境では絶対に使用してはいけません。
使用しただけで、アカウントの永久BANや取り返しのつかないトラブルにつながる危険性があります。
① オンライン対戦型のマルチプレイヤーゲーム
代表例:
- CS:GO(カウンターストライク:グローバルオフェンシブ)
- Rust(サバイバル型マルチプレイ)
- Apex Legends(バトルロイヤルFPS)
これらのゲームはオンラインで他のプレイヤーと対戦することを前提としているため、チート行為に対する監視が非常に厳しく設定されています。
チートエンジンを一度でも使用した場合、たとえ勝手にゲームが起動しただけでも、自動的に不正ツール使用と判断され、即座にアカウントがBANされることがあります。
② Steamクラウドを利用しているゲーム
Steamクラウドとは、セーブデータやゲーム設定をインターネット上に自動で保存してくれる機能です。
便利な機能ですが、クラウドを通じてセーブデータや不正な変更履歴がサーバーに送られるため、チート行為が運営側にバレるリスクが非常に高いです。
つまり、オフラインプレイでもクラウド機能が有効になっていると、不正が記録される可能性があるのです。
③ VAC(Valve Anti-Cheat)対応ゲーム全般
VACに対応しているゲームでは、ゲーム起動時点で裏で不正検出システムが稼働しています。
Cheat Engineのような不正ツールが動いているだけで、プレイしていなくても「疑わしい動作」と判断される可能性があるのです。
一度でも検出されれば、永久BANやその他の機能制限が科せられる可能性が高く、アカウントの信用を一瞬で失うことにつながります。
以上のようなケースでは、「ちょっといじってみた」では済まない重大なペナルティが科せられるおそれがあります。
自己責任と言っても、実際にはアカウントが消える=数万円〜数十万円分のゲームが一瞬で消えることも。
どんなに誘惑があっても、上記のような環境では絶対にチートエンジンを使ってはいけません。
🧠 チートエンジンを使いたい場合の最低限の対策
それでも使いたい場合、以下のような配慮が必要です(非推奨):
- オフライン専用ゲームで、完全にネット接続を切って使用
- セーブデータのバックアップを必ず取得
- ゲーム本体やSteamクライアントを終了してから起動
- ウイルススキャンでダウンロードファイルを事前チェック
※これでもリスクがゼロになることはありません。
✅ まとめ:Steamでのチート行為は慎重に
Steam上でのチートエンジン使用には、明確な危険性と制裁のリスクがあります。
- VAC対応ゲームでは即BANの可能性
- オフラインでも予期せぬトラブルあり
- 利用規約違反によるアカウント停止
- ウイルス感染リスク
チートエンジンの使用は、最悪の場合「Steamアカウントの永久停止」につながります。リスクを理解し、使うかどうかを慎重に判断しましょう。
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