Core i7-8700Kと最新のグラフィックボードを組み合わせたときの「相性」が気になる方へ。この記事では、相性問題やボトルネックの考え方、おすすめのグラボ構成まで詳しく解説します。
✅この記事でわかること
- Core i7-8700Kの基本性能と現役度
- グラボとCPUの相性(ボトルネック)の意味
- おすすめのGPUとの組み合わせ
- RTX4060やRTX4070との相性
- アップグレードすべきタイミング
1. Core i7-8700Kのスペックと現在の立ち位置
Core i7-8700Kは、2017年にIntelから発売されたデスクトップ向けの高性能CPUです。当時は「ハイエンドCPU」として注目され、多くのゲーマーや動画編集者に選ばれていました。今でも多くのユーザーがこのCPUを使い続けています。
🔧 基本スペック一覧
項目 | 内容 |
---|---|
世代 | 第8世代(Coffee Lake) |
コア/スレッド数 | 6コア / 12スレッド |
クロック周波数 | 定格3.7GHz / 最大4.7GHz |
ソケット | LGA1151 |
TDP(消費電力) | 95W |
発売年 | 2017年 |
🧠 初心者向けに用語解説
- コア/スレッド:作業を同時に処理する能力のことで、6コア12スレッドは「6人の作業員が12のタスクを同時にこなせる」イメージ。
- クロック:CPUの速さを表す数値で、数字が大きいほど一秒間にたくさんの命令を処理できます。最大4.7GHzは当時としては非常に高速。
- TDP:熱設計電力のことで、CPUの最大消費電力。95Wは冷却の目安にもなります。
🎮 今でも十分使える理由
Core i7-8700Kは6コア12スレッドという構成で、現在のゲームや配信・動画編集などの用途においても大きな不満はありません。
例えば、「Apex Legends」や「フォートナイト」などの人気ゲームは、このCPUでも十分なフレームレートを出すことができます。また、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveなどの動画編集ソフトでも快適に動作します。
📌 現在の立ち位置(2025年時点)
2025年の今では、第12〜14世代のIntel CPUが主流となっていますが、Core i7-8700Kはミドルレンジ〜ロー上位クラスの性能を持っており、まだ現役で使えるCPUです。
ただし、最新のグラフィックボード(GPU)と組み合わせる際には、処理のバランスを考慮しないと「CPUが足を引っ張る(ボトルネックが発生する)」可能性もあるため注意が必要です。
💡 こんな人におすすめ
- 今のPCにi7-8700Kが入っていて、パーツを一部だけアップグレードしたい人
- コストを抑えて中古PCや型落ち構成でゲームを楽しみたい人
- ミドルクラスのグラボ(RTX3060など)と合わせてバランスよく使いたい人
2. 「相性が悪い」とは?CPUとGPUのバランスとは
PCのパーツ選びでよく聞く「相性が悪い」という表現ですが、これは「物理的に動かない」という意味ではなく、「お互いの性能をうまく引き出せない組み合わせ」を指すことが多いです。
🛠️ 相性の悪さ=ボトルネック
たとえば、グラフィックボード(GPU)がとても高性能でも、CPUが古かったり処理が遅かったりすると、GPUの仕事をCPUが処理しきれず、全体のパフォーマンスが落ちてしまいます。これを「ボトルネックが発生する」といいます。
ボトルネック(bottleneck)とは「瓶の首」を意味し、太い部分(GPU)に対して、細い部分(CPU)がボトルネック=詰まりとなるイメージです。
📉 ボトルネックの影響とは?
- GPUの性能を100%活かせず、フレームレート(fps)が下がる
- ゲーム中にカクつきが起きる(特にCPU依存のシーン)
- 全体のバランスが悪くなり、電力や熱効率も悪化する
🎮 解像度と負荷の関係
「どのくらいボトルネックが発生するか」は、ゲームをする解像度によっても変わってきます。
解像度 | CPUとGPUの負荷の割合 | 傾向 |
---|---|---|
フルHD(1920×1080) | CPU:高め / GPU:中 | CPUに依存するため、ボトルネックが出やすい |
WQHD(2560×1440) | CPU:中 / GPU:高め | CPUとGPUのバランスが取りやすい |
4K(3840×2160) | CPU:低 / GPU:非常に高 | GPUが主役になるため、CPUの影響は小さくなる |
💡 つまり、どうすればいい?
ボトルネックを避けるには、CPUとグラボの「釣り合いが取れた性能」を選ぶことが大切です。
Core i7-8700KのようなCPUは、ミドル〜ミドルハイのグラボ(RTX3060や4060など)と組み合わせるとバランスが良くなります。
👀 こんな症状が出たら相性(ボトルネック)を疑おう
- ゲームが思ったより滑らかに動かない
- グラボの使用率が低い(60〜70%台で止まる)
- CPU使用率が100%近く張り付いている
これらはCPUが処理待ち状態になっており、GPUの足を引っ張っているサインです。
📝 まとめ
- 「相性が悪い」はボトルネックのことを指す
- 特にフルHD解像度ではCPUがボトルネックになりやすい
- Core i7-8700KはRTX3060〜4070くらいまでならバランスが取れる
3. i7-8700Kと相性が良いグラボの目安
グラボ | 解説 |
---|---|
RTX 3060 / 3060 Ti | フルHD〜WQHDで安定動作。最もバランスが良い |
RTX 4060 / 4060 Ti | DLSS 3対応。ややCPUが足を引っ張る場面もある |
RTX 3070 | WQHD〜4Kを見据えた構成。高負荷ゲームに向く |
RTX 4070 | オーバースペック気味だが将来性あり |
GTX 1660 Super | 価格重視で組むなら最もバランスが取れている |
4. グラボ性能を最大化するポイント
- メモリ16GB以上(DDR4-3200推奨)
- SSDにゲームをインストールして高速化
- 500W以上の安定した電源を使用
- 高性能な空冷・水冷クーラーを導入
5. 実際のゲームでのパフォーマンス例
構成 | Apex(フルHD) | VALORANT(フルHD) | サイバーパンク2077(WQHD) |
---|---|---|---|
i7-8700K + RTX3060 | 144fps前後 | 200fps以上 | 中設定で60fps |
i7-8700K + RTX4060 | 160fps前後 | 250fps以上 | 高設定で70〜80fps |
i7-8700K + RTX4070 | 180fps前後 | 300fps近く | 高設定で100fps前後 |
6. よくある質問(Q&A)
Q. i7-8700KにRTX4060はボトルネックになりますか?
A. 一部CPU依存のゲームでは軽微なボトルネックがありますが、実用上は問題なくプレイ可能です。
Q. RTX4070はオーバースペック?
A. フルHDでは過剰かもしれませんが、WQHD以上を見据えるなら十分に活用可能です。
Q. 古いマザーボードでもRTX40シリーズは動作しますか?
A. はい、動作します。ただしBIOSの更新や電源ユニットの確認は必要です。
7. 結論|Core i7-8700Kとグラボの相性は良好!
Core i7-8700Kは今でもミドル〜ハイエンドGPUと組み合わせて十分戦えるCPUです。RTX3060〜RTX4070までのグラボと好相性で、設定次第では最新ゲームも快適に楽しめます。
✅この記事のまとめ
- RTX3060〜RTX4060はバランス良く使える
- WQHD以上ならRTX4070も視野に
- フルHDゲーミング重視なら3060Tiがおすすめ
- 将来的にCPUもアップグレードするとより安定
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