Windows 11 にアップグレードしてから、PCゲーム中に「カクつく」「fps が低下する」など動作が重くなったと感じていませんか?本記事では、ゲームが重くなる一般的な原因と、今すぐ実行できる効果的な改善策を徹底解説。ストレスを感じず快適にゲームを楽しむためのヒントをわかりやすくお届けします。
1. ゲームが重くなる主な原因
1.1 ドライバやWindowsのバグ・非最適化
- グラフィックドライバが古かったり、Windows 11 に最適化されていないと、性能をフルに引き出せず fps が落ちることがあります。
- Windows 11 の大型アップデートでゲームが応答しなくなる不具合が報告されており、最新の修正パッチで改善された事例もあります。
- 一部ゲームでは、アップデート後に起動しなくなるトラブルも報告されています。
1.2 セキュリティ機能が重い
Windows 11 はセキュリティ強化のためにメモリ整合性や仮想化ベースのセキュリティ(VBS)など複数の機能が有効になっており、CPU やメモリを圧迫してパフォーマンスが落ちることがあります。
1.3 電源プランやハードウェア設定の影響
- 標準の電源プランでは、CPUやGPUの性能を十分に引き出せない可能性があります。
- ハードウェアアクセラレーションや自動HDR機能などが原因でパフォーマンスが低下することもあります。
1.4 常駐ソフト・バックグラウンドプロセスの干渉
DiscordやSteamクライアント、アンチウイルスソフトなどがバックグラウンドで動いていると、リソースを消費してゲームが重くなります。
1.5 ストレージ・メモリの問題
- HDDや断片化されたSSDでは、読み込みが遅くなりゲームのロード時間や処理に影響が出ます。
- メモリが足りないとスワップが発生し、ゲーム中にフリーズやカクつきが生じます。
1.6 発熱・熱暴走によるサーマルスロットリング
高負荷でCPUやGPUの温度が上がりすぎると、性能を下げて冷却を優先するためゲームが極端に重くなることがあります。
1.7 OS全体の重さ
Windows 11 は多機能で便利な一方で、バックグラウンドで多くのサービスが動作しており、それがゲームに影響する場合もあります。
2. 重くなったゲームを軽くする対処法【初心者向け解説付き】
2.1 Windows Updateとドライバ更新
- Windows Updateを確認
最新のアップデートが適用されていないと、パフォーマンスの不具合やゲームとの互換性の問題が起こることがあります。設定>Windows Update>「更新プログラムのチェック」を押して、全ての更新をインストールしましょう。 - グラフィックドライバの更新
ゲームの表示を担当するGPU(NVIDIA / AMD / Intelなど)のドライバを最新版に更新することで、fpsが大きく改善することがあります。公式サイトから最新版をダウンロード・インストールしましょう。 - その他のドライバも確認
サウンド、チップセット、LANなどのドライバも、古いとエラーの原因になります。マザーボードのメーカーサイトから最新ドライバを入手できます。
2.2 セキュリティ機能の無効化(自己責任)
Windows 11ではセキュリティが強化されており、「メモリ整合性」や「仮想化ベースのセキュリティ(VBS)」が標準で有効になっています。しかし、これらは一部のゲームやPC性能に影響を与えることがあります。
設定>プライバシーとセキュリティ>Windowsセキュリティ>デバイスセキュリティから、「メモリ整合性」や「VBS」の項目をオフにすることで、軽くなる場合があります。ただしセキュリティが一時的に下がるので、信頼できるゲームプレイ中のみに限定しましょう。
2.3 電源プランの変更
- 電源プランを高パフォーマンスに
通常の電源プランではPCのパフォーマンスが抑えられることがあります。「高パフォーマンス」または「究極のパフォーマンス」に変更することで、CPUやGPUが最大限に動作します。 - 究極のパフォーマンスの追加方法
管理者モードでコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力:powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61
その後、電源プランに「究極のパフォーマンス」が追加されます。
2.4 グラフィックス設定の最適化
Windows 11では、ゲームごとにグラフィック処理の優先度を設定できます。以下の手順で設定してみましょう:
- 「設定」>「システム」>「ディスプレイ」>「グラフィックス」を開く
- プレイするゲームを追加し、「オプション」から「高パフォーマンス」に設定
また、「ウィンドウゲームの最適化」や「自動HDR」などの機能がかえって重くなることもあるので、オフにして動作を確認してみてください。
2.5 バックグラウンドアプリの整理
- ゲーム中に動いている他のアプリを終了
Discord、ブラウザ、アップデートツール、セキュリティソフトなどが動作していると、CPUやメモリが圧迫されます。ゲーム前に必要ないものは終了しましょう。 - スタートアップアプリの整理
起動時に自動で立ち上がるアプリが多いとPC全体が重くなります。タスクマネージャーから「スタートアップ」タブを開き、不要なアプリは無効にしておきましょう。
2.6 ストレージとメモリの改善
- ディスクの空き容量を確保
Cドライブの空きが少ないと、Windowsの動作自体が不安定になります。不要なファイルを削除し、最低でも20GB以上は空けておきましょう。 - SSDやHDDの最適化
HDDの場合は「デフラグと最適化」、SSDの場合は「Trim」が自動で行われているか確認します。 - メモリの増設
最近のゲームは8GB以上のメモリを必要とすることが多いため、16GB以上に増設すると大きな効果があります。
2.7 冷却対策
- PC内部のほこり掃除を定期的に行い、吸気・排気口をふさがないようにします。
- 冷却パッドや追加ファンを使ってCPUやGPUの温度を下げることで、サーマルスロットリングを防止できます。
- 「HWiNFO」などの温度モニターアプリで状態をチェックしながらプレイすると安心です。
2.8 ディスプレイ設定の見直し
- ディスプレイのリフレッシュレート(Hz)をモニターの最大値に設定すると、滑らかな動きが得られます。
- 複数のモニターを使っている場合は、ゲーム中だけメインモニターのみにしてみましょう。GPUへの負荷が軽減されます。
2.9 ゲームの個別最適化
一部のゲームは、特定の設定やドライババージョンでのみ安定することがあります。たとえば:
- ゲーム内設定で「画質:中」「解像度:1920×1080」に落とす
- 影や反射などの重い効果をオフにする
- ベータ版のグラフィックドライバを試す(不具合の改善パッチが含まれることがあります)
また、SteamやEpic Gamesなどの公式ページ、またはReddit・日本語フォーラムなどで「同じゲームで重いと感じている人の設定例」を参考にするのも効果的です。
2.10 スペック不足の可能性もチェックしよう
すべての設定や最適化を試しても重いままなら、そもそもPCのスペック(性能)がゲームの推奨要件に達していない可能性があります。
- CPUの世代が古すぎないか(例:第6世代以前のCore iシリーズ)
- GPUがGTX1050やそれ以下など、ミドル~ローエンドの場合
- メモリが8GB未満、HDD使用でSSDに未対応、など
こうした場合、PCのパーツアップグレードや、ゲーミングPCの買い替えも視野に入れましょう。
3. まとめ
Windows 11環境でPCゲームが重くなる原因は複数ありますが、ドライバの更新、設定の見直し、常駐アプリの整理など、手を入れれば改善されることが多いです。
本記事を参考に、ぜひ自分の環境に合わせた対処法を実行してみてください。
コメント