突然の停電――あなたの高性能なゲーミングPCが「バチン!」と電源が落ちたあの瞬間。
「まさか壊れた?」と冷や汗をかいた経験、ありませんか?
この記事では、「ゲーミングPC 停電 壊れる」という不安をテーマに、
- 停電で本当に壊れるのか?
- どんな部品が壊れる可能性があるのか?
- 壊れた場合の症状と対処法
- 停電対策におすすめのUPS(無停電電源装置)
- 停電によるデータ破損を防ぐ方法
ゲーミングPCは「停電で壊れる可能性がある」
「え?停電しただけでパソコンって壊れるの?」と驚く人も多いですが、実際には“停電がきっかけでトラブルが起きる”ことは十分あり得ます。
もちろん、ただ電気が一時的に止まっただけで物理的にすべてが壊れるというわけではありません。しかし、電気の供給が不安定に途切れたり復帰したりすることで、PC内部のデリケートなパーツにダメージが蓄積するケースがあります。
停電で故障リスクが高まる代表的な4つの原因
1. 電源復旧時の「瞬間的な過電圧」
停電が復旧する瞬間、電気が一気に流れ込むことがあります。これを「サージ電圧」と呼び、通常よりも高い電圧が一時的にコンセントや電源タップに流れることがあります。
この電圧変動がPCの電源ユニット(PSU)やマザーボードに直接影響し、ショートや過熱、コンデンサ破損などにつながることがあります。
特に安価な電源ユニットや、サージ保護のない電源タップを使用している場合は危険度が高まります。
2. 停電前に動いていたゲームやアプリの「強制終了」
停電時、PCの電源が突然強制的に切れる</strongため、実行中のプログラム(ゲーム・編集ソフトなど)が予期せず終了します。
これにより以下のようなトラブルが発生します:
- ゲームのセーブデータが破損
- OSやアプリケーションのシステムファイルが壊れる
- Windowsが正常に起動できなくなる
特にオンラインゲーム中に落ちると、アカウントデータが巻き戻ることも。
3. 書き込み中だったSSD/HDDの「データ破損」
PCがファイルの保存や更新処理をしている最中に停電が起きると、SSDやHDDの中で「中途半端に書き込まれたデータ」が残ってしまいます。
これが原因で:
- OSがクラッシュして起動しなくなる
- 特定のアプリやゲームが起動できなくなる
- 最悪の場合、SSDやHDD自体が認識されなくなる
SSDは構造上、一度でも破損が起きるとセル単位での不良が広がりやすいため注意が必要です。
4. 電源ユニットの品質が低い場合の「内部損傷」
PCの心臓部ともいえる電源ユニット(PSU)が粗悪なものである場合、停電や電力復旧時の衝撃で内部の部品(コンデンサやヒューズ)が破損する可能性があります。
このような電源ユニットは、以下のようなトラブルの原因になりやすいです:
- 電源が全く入らない
- PCが数秒ごとに再起動を繰り返す
- マザーボードやGPUへの電力供給が不安定になり、他パーツにも被害が及ぶ
信頼性の高い電源ユニット(例:80 PLUS認証付き、Seasonic、Corsair、玄人志向など)を選ぶことが重要です。
⚠ 補足:コンセントに直挿しは危険?
コンセントや延長タップにそのまま直挿しでPCを運用している場合、サージ保護機能が働かないため、雷や停電時の電圧変動に非常に弱くなります。
サージ保護機能付きの電源タップや、UPS(無停電電源装置)を使うことで、これらの電気的リスクを大幅に減らすことができます。
壊れる可能性があるパーツとその症状
1. 電源ユニット(PSU)
- 症状:PCが全く起動しない、再起動を繰り返す、電源ランプが一瞬だけ点灯して消える
- 原因:過電圧・過電流による回路の損傷
2. マザーボード
- 症状:電源は入るが画面が真っ黒、ビープ音が鳴る、USBが反応しない
- 原因:チップセットやコンデンサのダメージ
3. SSD・HDD
- 症状:OSが起動しない、ファイルが破損、ストレージが認識されない
- 原因:書き込み中のデータ破損
停電で壊れたときのチェックリスト
- 電源ケーブル・タップを確認
- マザーボードのLEDランプやビープ音を確認
- CMOSクリアを試す
- BIOSでストレージが認識されているか確認
UPS(無停電電源装置)を導入しよう
UPS(Uninterruptible Power Supply)は、停電対策の最終兵器です。
✅ UPSのメリット
- 停電時も数分〜十数分間PCを安全に動かせる
- 停電と同時に自動でシャットダウン処理ができる
- 電源の過電圧・過電流からPCを守る
✅ ゲーミングPCにおすすめのUPS
メーカー | モデル名 | 定格出力 | 価格帯 |
---|---|---|---|
APC | BX750MI-JP | 450W | 約15,000円 |
CyberPower | CPJ1200 | 720W | 約18,000円 |
オムロン | BY50S | 300W | 約12,000円 |
停電でデータが壊れるリスクも見逃せない
- 録画データが壊れる
- ファイルシステムが破損する
- Windowsが起動しなくなる
🔧 対策1:クラウドバックアップ
Google DriveやOneDriveなどを活用して、自動でバックアップ設定を。
🔧 対策2:定期的なイメージバックアップ
「Macrium Reflect」や「AOMEI Backupper」でシステム全体をバックアップしておきましょう。
勘違いしやすい「壊れたかも」なケース
- コンセントが抜けている
- 自動修復モードに入っているだけ
- GPUやHDMIケーブルが緩んでいる
まとめ
- ゲーミングPCは停電で壊れる可能性がある
- UPSを導入すればリスクを大幅に減らせる
- データのバックアップも忘れずに
大切なゲーミングPCを守るために、今こそ停電対策を始めましょう!
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