1. はじめに|Core i7-7700と13700を比べる意味
Core i7-7700は2017年発売の第7世代CPU。一方、Core i7-13700は2022年発売の第13世代。この記事ではこの二つを比較し、性能差や使い道を初心者にもわかりやすく解説します。
2. スペック比較表|世代の違いが明確に
ここでは、Core i7-7700とCore i7-13700のスペックをわかりやすく比較していきます。難しい用語もできるだけ噛み砕いて解説するので、パソコンに詳しくない方も安心してください。
項目 | Core i7-7700(2017年) | Core i7-13700(2022年) |
---|---|---|
世代 | 第7世代(Kaby Lake) 古い世代で今の最新技術に非対応 |
第13世代(Raptor Lake) 最新技術に対応し、処理性能が大幅アップ |
発売年 | 2017年 約7年前のモデル |
2022年 比較的新しいモデルで、長く使える |
コア/スレッド数 | 4コア / 8スレッド 同時にできる作業が少なめ |
16コア(8つの高性能コア+8つの省電力コア) / 24スレッド ゲームしながら配信・編集なども同時にこなせる |
クロック数(速度) | 最大4.2GHz そこそこ速いけど今では並 |
最大5.2GHz 非常に高速。重たいゲームや編集作業もサクサク |
キャッシュ(作業メモリ) | 8MB 処理できるデータの一時置き場が少ない |
30MB 一時的なデータ処理がスムーズ。ゲームやマルチタスクが快適 |
対応メモリ | DDR4-2400まで 古いタイプのメモリにしか対応していない |
DDR4-3200 / DDR5-5600 最新の高速メモリにも対応。処理が速くなりやすい |
TDP(消費電力) | 65W 発熱や消費電力は少ないが性能も控えめ |
65W(最大219W) 高性能な分パワーを使う。冷却と電源も重要 |
内蔵グラフィックス | Intel HD Graphics 630 軽い作業ならOK。ゲームは厳しい |
Intel UHD Graphics 770 簡単な動画編集や軽いゲームなら動くレベル |
ソケット(対応マザーボード) | LGA1151 古い規格。今のマザーボードとは互換性なし |
LGA1700 最新のマザーボードと組み合わせ可能。拡張性も高い |
この表を見ても分かるように、Core i7-13700はあらゆる面で7700よりも大きく進化しています。特に「コア数」「スレッド数」「メモリ対応」などは、パソコンの使い勝手に直結する重要なポイントです。
これからパソコンを買い換える方や、長く快適に使いたい人にはCore i7-13700の圧倒的な性能がおすすめです。
3. ベンチマークスコア比較|数字で見る圧倒的な進化
「ベンチマークスコア」とは、CPUの性能を客観的に数値で評価したものです。ここでは有名な「PassMark」と「Cinebench」というテストの結果を使って、Core i7-7700とCore i7-13700の違いをわかりやすく比較します。
① PassMark|総合的な処理能力を測る指標
- Core i7-7700:約8,559
- Core i7-13700:約38,000
約4.4倍の性能差があります。これは、13700の方が圧倒的に高速に複雑な処理をこなせるということ。普段の作業だけでなく、動画編集やゲーム、AIツールの処理などでも差が出ます。
② Cinebench R23(マルチスレッド)|動画編集や3Dレンダリング向きのテスト
- Core i7-7700:約4,000
- Core i7-13700:約28,000
このスコアは「複数の作業を同時にこなす能力」を示します。7700だと1つの作業に集中するのがやっとですが、13700なら動画編集しながら別のアプリで作業してもサクサク。
YouTube配信しながらApexをプレイする、そんな重たい使い方も余裕です。
③ ゲーム性能の実際|ApexやFortniteで大きな差
ベンチマークだけでなく、実際のゲームでの動作にも大きな違いがあります。
- Core i7-7700:RTX3060以下のGPUでもCPUが足を引っ張り、FPS(フレームレート)が安定しないことが多いです。
- Core i7-13700:RTX4070や4080などの高性能グラボと組み合わせてもCPUボトルネックが発生せず、144fps以上の安定したプレイが可能です。
特にApex LegendsやFortniteのようなFPSゲームでは、滑らかな動き(高FPS)が勝敗に直結します。13700なら、プロゲーマー並の快適さでプレイできます。
まとめ:数字は嘘をつかない
どのスコアを見ても、Core i7-13700はCore i7-7700を遥かに上回っています。今からパソコンを新調するなら、少し予算を上げてでも13700を選ぶ価値は十分にあります。
4. ゲーミング性能の差
Core i7-7700はRTX3060以下での運用が限界。最新ゲームではフレームレートが不安定になりやすく、設定を下げてもカクつくことがあります。
Core i7-13700ならRTX4070や4080とも相性が良く、144fpsでの快適プレイや配信も同時に可能です。
5. 動画編集やクリエイティブ用途でも圧倒
Premiere ProやAfter Effectsなどでも13700の方が圧倒的に快適。Quick Syncの性能も向上し、4K編集もストレスなし。複数素材を同時処理できるのは大きなメリットです。
6. マザボ・周辺機器の違い
- 7700:旧式のZ270など、PCIe3.0止まり
- 13700:Z790やB760などでPCIe5.0やDDR5にも対応
- 将来的なアップグレード性も13700が圧倒
7. 電源と冷却に注意
Core i7-13700は最大219W消費するため、冷却性能が高いクーラーと、最低850Wの電源が推奨されます。一方で7700は省電力ですが、性能に限界があります。
8. 結論|買い替えるべき?
▼ Core i7-13700が向いている人
- 最新ゲームを高FPSでプレイしたい
- 配信・録画・動画編集もしたい
- 今後5年以上使えるPCにしたい
▼ 7700でも使えるケース
- ネット・Officeなどの軽作業のみ
- 中古PCでとりあえず使いたい人
- ゲームは軽めのタイトルのみ
9. まとめ
Core i7-7700と13700の性能差は歴然。マルチタスク、ゲーム、クリエイティブ全てにおいてCore i7-13700が圧倒的です。2025年現在、快適なPC環境を求めるなら13700搭載機への乗り換えを強くおすすめします。
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