ゲーミングノートの温度は何度以上で危険?
ゲーミングノートパソコンは高性能なCPUやGPUを搭載しているため、ゲーム中に高温になりやすいです。一般的に以下の温度が目安となります:
- CPU:85℃を超えるとパフォーマンス低下の危険あり
- GPU:85〜90℃が限界。90℃を超えるとサーマルスロットリング(性能抑制)が発生
つまり、CPUもGPUも85℃がひとつの分かれ目と考えましょう。90℃以上が続く場合、内部パーツの劣化や寿命短縮に繋がるリスクがあります。
高温になる原因は?
以下のような理由でゲーミングノートは高温になりやすくなります:
- ホコリの蓄積による排熱不足
- 冷却ファンの劣化
- 室温の上昇(特に夏場)
- 冷却設計の弱いモデル
- 高負荷なゲームや動画編集の長時間使用
効果的な冷却方法5選
高温対策として、次のような冷却手段が有効です。
1. ノートパソコン用冷却台(クーラーパッド)を使う
外部ファンを備えた冷却パッドは、底面に風を送ることで内部温度を下げる効果があります。
2. ノートPCスタンドで底面に空間を作る
物理的に底面の空気の流れを良くすることで、自然放熱を促進します。
3. 室温を下げる
クーラーをつけて室温を25℃前後に保つだけでも冷却効果は大きく変わります。
4. 内部のホコリ掃除
エアダスターで吸気口や排気口のホコリを除去することで、熱のこもりを防ぎます。
5. ファン制御ソフトで冷却を強化
「MSI Afterburner」や「NoteBook FanControl」などのツールを使ってファン回転数を高める方法も有効です。
冷却する際の注意点|最も安全な方法とNGな対策
ゲーミングノートパソコンの冷却には、正しい方法を選ばないと、かえって故障の原因になることがあります。以下では安全な冷却方法と、やってはいけないNG対策を詳しく解説します。
一番安全でおすすめなのは「送風による冷却」
最もリスクが少なく、効果的な冷却方法はファンや扇風機などの風を直接あてる方法です。
- ノートパソコン用の冷却パッド(USB給電式のファン付きスタンド)
- 卓上型の小型扇風機で風を送る
- USBファンやPCクーラーを設置する
これらの方法は外気を使って熱を逃がす自然な冷却なので、基板へのダメージもなく安全です。特に夏場など室温が高いときは、これだけでも10℃以上下がることもあります。
絶対にやってはいけない冷却方法(NG集)
次のような方法は一見効果がありそうに見えても、PCを故障させるリスクが高いため絶対に避けてください。
NG①:保冷剤をパソコンに直接当てる
市販の保冷剤をノートPCの下に置く人がいますが、これは結露の原因になります。冷えた保冷剤に室内の湿気が触れて水滴が発生し、その水分が内部に入り込むとショートや腐食を招きます。
NG②:冷蔵庫・冷凍庫に入れて冷やす
「とりあえず冷やせばいい」と思って、冷蔵庫や冷凍庫にPCを入れるのは論外</strongです。内部の温度差により即座に結露が発生し、マザーボードやSSDの基板に水滴が付着します。これにより一発で故障する危険があります。
NG③:ファンを強制的に止める
一部のユーザーは静音性を高めるためにファン制御ソフトでファンをオフにする場合がありますが、これは非常に危険です。ファンが止まると熱がこもりやすくなり、急激に温度が上昇。特に高負荷時にはサーマルシャットダウン(強制電源オフ)やパーツ破損の原因となります。
NG④:通電中に掃除する
吸気口や排気口の掃除をする際に、電源を入れたままエアダスターなどを使うのは避けましょう。ファンが逆回転して故障したり、静電気で基板にダメージを与える可能性があります。必ず電源をオフにし、バッテリーも外すか、ACアダプターを抜いた状態で掃除しましょう。
- おすすめ:扇風機や冷却パッドなどで送風する自然冷却
- NG:保冷剤、冷蔵庫、ファン停止、通電中の掃除
冷却対策は「安全性」と「確実性」が最優先。誤った方法を取ると高額な修理費用が発生するだけでなく、大切なデータまで失う危険性があります。冷却は“正しく優しく”を心がけましょう。
正しい冷却対策まとめ
安全で効果的な冷却対策をまとめると、以下の通りです:
- ノート用冷却パッドの使用
- ノートスタンドで通気性を高める
- 室温管理(エアコン推奨)
- 定期的なホコリ除去
- ファン制御ソフトの導入(自己責任)
これらを実行するだけでも、10℃以上温度が下がるケースもあります。
まとめ:85℃を超えたら要注意!
ゲーミングノートは85℃を超えると危険ラインです。熱によるダメージは蓄積型であり、気づいたときにはパフォーマンス低下や寿命の短縮が進んでいる場合があります。
今回紹介した冷却対策を実践することで、パソコンを安全かつ快適に使い続けることができます。ゲームも長時間安定して楽しめるよう、温度管理を徹底していきましょう。
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